本稿では、ベトナムの技能実習生送り出し会社で日本語を教える元技能実習生21名を対象に行った20項目の質問紙調査について報告する。調査結果から、日本語の上達を来日目的の一つと考えていた調査対象者は、日本人との交流と日本語の自律的学習を積極的に行い、日本語を習得、帰国後に日本語教師になった流れが見えてくる。元技能実習生日本語教師は、日本での仕事と生活を楽しみ、日本の仕事のやり方を習得し、帰国後は「日本に行ってよかった」「技能実習生制度は良い制度だ」と結論づけていることが明らかになった。しかし、日本語教師としての職場への定着と日本語及び日本語教育方法の向上には課題があることも明らかになった。

Ⅱ. 報告

一橋大学国際教育交流センター

2021-07-31

Japanese(jpn)

departmental bulletin paper

VoR

10.15057/71996

AA12872099

一橋大学国際教育交流センター紀要

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03号 (2021)

https://hdl.handle.net/10086/71996